ライフ イズ フルーティー
ずっと観たかった映画「人生フルーツ」を見に行ってきました。
人生フルーツとは、
Life is fruity.
風が吹けば枯葉が落ち
枯葉が落ちれば土が肥える。
土が肥えれば果実が実る
人生は
時間をかけてゆっくり生きよう
フルーツのようにゆっくりコツコツと。
いやースローライフを送る老夫婦の、
ほんわかした映画なのかと思ったら、めちゃめちゃ泣きました。
予告編こちら
youtu.be
まず感動したのが、
この建築家のおじいさん、修一さんが映画の中で、亡くなります。
その時、眠るように死んでいったことです。
こんな風に誰もが死にたいと思うけど、こんな風に死ねる人もいるんだってびっくりしました。
美しく死にたいじゃないですか。
その時の英子さんが「寂しいけど、自分一人でも一生懸命生きるから。待っててね」っていう言葉も良かったなー。
結局、亡くなった後
英子さんが「正直、ずっと二人で生きてきて、これからどうやって生きていこうかなー。わからない」
というのもリアルで、ぐっとくるものがありました。
修一さんのセンスが、めちゃくちゃキレてていい。
90歳になってから、新たに仕事がきます。
多分、修一さんは日本の味気ないコンクリートの住宅街がとても嫌いで、
でも雑木林を残したりする「建物と自然との共生」という自分なりの構想は
100%そのまま通らないことにある種の絶望を感じてるようだった。挫折も。
だから、そういう仕事ははっきり断っていた。
そのセリフも潔くてよかった。
「お断りいたします。私はもう90ですから、自分の時間を大切にします」
しかし一件だけ仕事を受ける。
自分の魂が喜ぶ仕事がやってきたからだ。
九州のとある精神クリニックの計画。
現代の精神を病める人というのは、経済優先社会で散々無理をしてきた人。
そういう人たちを癒すには自然が必要で、無機質なコンクリートの建物では、クリニックのコンセプトに合わないから
力を貸して欲しいと。
修一さんは喜んで、仕事にすごい速さで取り掛かり、報酬はいらないという。
修一さんのこだわり。
好きなジャガイモ料理を食べ、美味しいものを美味しいと言う、キュートな笑顔で。
スプーンは、木製じゃなきゃいやで。
服は、モノトーンやカーキなどシンプル。
好きなことをし、奥さんと助け合って畑をする。
畑には、かわいい手書き文字でいろんなサインをつける。
絵手紙を毎日10枚ほど書く。
ヨットが好き。餅をついたら、孫の名前の焼き印を入れる。
プラスティックが嫌い。
自然を愛する。
シンプルな生活も良かったです。
結婚式もしてないし、仏壇もない。
いいですねー。
時間ががかかっても、自分の手でやることで、見えてくることがある、というのがモットー。
ハートで生きると、こういう風に死ねるのかな。
やっぱりお金じゃないんだなー。
上映会の前に、ダンサーの子が前座で踊ってました。
ノルウェーワーホリに行くらしく、少し彼とお話をして
ドネーションしました
自分も、オーストラリアのお話会でいろんな人にお金をいただいてるから、循環させなくちゃ。
行ったらなんとかなるから、頑張れよー
今日は寒かったので、上映会の後は銭湯へ。
ネオ銭湯ですね、かっこいい。
寅さんに見られながら乗る、体重計。
今日行ったのは忍者の街伊賀上野。
松本零士デザインの 忍者電車でした。
電車から降りて、近くで、折り紙の手裏剣が落ちているのを見かけました。
忍びがいるなと、笑。